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県内最大規模の教習所が挑む!データとAIが切り拓く、脱・属人化マーケティングとは?

株式会社遠鉄自動車学校

https://entetsu-drivingschool.co.jp/

業種教育、学習支援業

マーケティング・キャンペーン・マネジメント(MCM)はマーケティング活動をナレッジとして蓄積・再利用し、マーケティング組織の能力を向上させます。AD EBiS Campaign ManagerはMCMプロセスを組織に定着させる仕組みを提供します。

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『Web施策の成果が担当者個人のスキルに依存している』『過去の施策データが共有されず、ナレッジが蓄積されない』――。このような課題は、多くのマネージャーの頭を悩ませています。本事例では、県内最大規模の自動車学校が、いかにして属人化を解消し、データに基づいた意思決定を組織に根付かせたのか、その舞台裏に迫ります。

営業部 企画課長 吉林 勝利 様

営業部 企画課長 吉林 勝利 

広告代理店を経て、2013年遠州鉄道株式会社へ入社。経営企画部として、グループ企業のマーケティング業務に従事。その後、運輸事業、モビリティサービス事業において、事業戦略の立案から実行まで幅広く担当。2024年から遠鉄自動車学校へ出向し、現職。営業企画・販売促進・業務改善全般。これまでの多様な事業経験で培った多角的な視点を活かし、新たな自動車学校作りに挑戦している。

営業部 課長代理 林 慶太郎 様

営業部 課長代理 林 慶太郎 

2009年新卒で遠鉄自動車学校に入社。教習指導員として指導をする傍ら、営業、人事、労務、経理といった多岐にわたる部門を経験。2017年遠州鉄道株式会社へ逆出向し、経営企画課、ICT推進課を経て、遠鉄自動車学校へ帰任。営業企画、販売促進、デジタルマーケティング領域全般を担当。

導入企業のご紹介

まずは貴社のご紹介をお願いします。

吉林 様:

当社の母体であります『遠鉄グループ』は、静岡県浜松市で鉄道・バスなどの公共交通をはじめ、不動産、観光・レジャーなど幅広い分野で事業を展開している“鉄道会社グループ”です。

その一員である『株式会社遠鉄自動車学校』は、静岡県内で全6校を展開している県内最大規模の自動車学校です。全国約1,300校の教習所の多くは単独校で運営されているため、複数校展開は珍しく、当社は希少な存在と言えます。

また『地域に根ざした教習所』として地元のお客様を獲得しつつ、『合宿免許』で全国から誘客しているのが当社の特徴であり、強みです。

設立 1964年9月5日
本社 浜松市中央区小池町
資本金 100,000千円 (遠州鉄道株式会社が100%出資)
従業員数 454名 (2025年3月31日現在)
事業内容
  • 自動車運転教習所の経営
    遠鉄自動車学校、浜松自動車学校、他県内に計6校の自動車学校を経営
  • 交通安全教育を通じて地域社会に貢献

※ 2025年8月時点

マーケティング体制 : 兼任と異動が生む属人化のリスク

マーケティング体制について教えてください。

吉林 様:

営業部は大きく3つの部門で構成されています。マーケティング・コールセンター機能を担う企画課、法人セールスを担当する営業課、そして指導員の教育を行う指導統括課です。

企画課には総合職が8名おり、通学サービスと合宿サービスでチームを分け、合計4つのWebサイトを運営しています。申込から入校までは予約センターのスタッフが対応しています。

総合職は広告・マーケティング業務を担当しつつ、指導員業務も兼任する“二足のわらじ”状態です。ただし3〜5年周期で異動があるため、人材が育っても組織にノウハウを定着させるのが難しい。いかに組織力を維持するかが課題だと感じています。

企画課チームミッション ・入校生を継続的に獲得し、収益・利益を最大化する。 サービス品質を改善し、顧客満足度を高める。 既存業務の課題を解決し、生産性を向上させる。 体制図 営業部 企画課 営業課 通学販促(3名) 合宿販促(4名) 広告代理店 予約センター(6名)
ミッション・体制図

導入前の課題 : ブラックボックス化で意思決定が遅れる

アドエビス・キャンペーン・マネージャー導入前に感じていた課題は?

吉林 様:

大きく3つあります。

1つ目は『施策が散在し、全体像を把握できない』こと。
媒体やキャンペーン単位では把握できても、企画全体や目的達成度といった上位の視点で管理できていませんでした。CPAやCVRの数値が改善しても、それが本来の目的達成につながったのか、よく検証できていませんでした。

2つ目は『属人的な情報共有でナレッジが活かせない』こと。
成功体験や失敗事例が担当者の頭の中に留まり、共有しても体系化されず、経験や勘に依存した運用になっていました。結果的にスキル格差が広がる悪循環もありました。
情報共有化を試みたこともありましたが、タスクそのものが目的化してしまい、実質的な組織力強化にはつながらず経験豊富なメンバーだけがさらにスキルアップし、メンバー間の格差がより広がるという悪循環に陥っておりました。

3つ目は『初級者メンバーと代理店との連携に非効率が生じる』です。
成功や失敗事例が十分に活用されていないため、再現性のある施策やその具体的なアクションプランを設計できずにいました。
その結果、経験豊富なスタッフとそうでないスタッフとの間で、ディレクションの精度であったり、広告会社との連携にばらつきが生じてしまい、安定性がない結果をもたらしていました。

導入理由 : 属人化をなくし、誰でも成果を再現できる環境へ

その中でアドエビス・キャンペーン・マネージャーを選ばれた理由は?

吉林 様:

先の課題がある中で、アドエビス・キャンペーン・マネージャー導入を決めたポイントは大きくは、こちらの3点です。

1つ目は『施策の一元管理と可視化』です。
オンライン・オフライン施策を横断的に管理し、全体像をリアルタイムに把握できることで戦略的な判断ができると考えました。

2つ目は『AIによるナレッジ活用』です。
経験が少ないメンバーでも過去の成功事例を参照できるようになり、全員が成果に活かせる環境を作れると期待しました。

そして最大のポイントは『アドエビスとの連携』です。
既に利用していたアドエビスの計測データをそのままアドエビス・キャンペーン・マネージャーに連携できるため、新たな作業負担なく使い始められるのは大きな魅力でした。当社は2020年1月からアドエビスを利用しており、広告効果測定に欠かせない存在になっています。

写真左から吉林様、林様

活用方法:現場の動きを一元化し、組織で進捗を把握

実際にアドエビス・キャンペーン・マネージャーはどのように使っていますか?

吉林 様:

定例ミーティングで決まった施策は、必ずアドエビス・キャンペーン・マネージャーに登録する“チケット化”を徹底しています。オンライン施策もオフライン施策もすべて登録することで、誰が・いつ・どんな施策を実施しているのかを把握できるようになりました。代理店とも同じ画面を見ながら進捗を確認できるのは助かっています。

また、導入して数か月で300以上の施策を登録できています。アドエビス・キャンペーン・マネージャーではキーワード検索や期間検索もできるので、『去年の今頃は何をやっていたか?』『同じ施策はどうだったか?』といった振り返りがすぐにできます。

日常的な使い方としては、朝出社したらまず進捗状況を確認し、そのあとアドエビス・キャンペーン・マネージャーのダッシュボードで施策の状況を見ています。短い時間で“今の施策が良いか悪いか”を判断できるのは便利ですね。

それから、施策が伸び悩んだ時にはAIアシストを使います。
『こういう要素はどうか?』といった第三者的な視点で提案してもらえるので、迷った時の気づきになります。

AIアシスト活用:専門知識いらずで誰でも改善提案を得られる仕組み

実際の利用方法として、AIアシストとの会話入力の内容に悩むことはありますか?

吉林 様:

プロンプトの記載については、ほとんど意識していません。アドエビス・キャンペーン・マネージャーがボタンとして選択肢を用意してくれているので、それを“ポチポチ押す”だけで十分です。
もちろん自由に書き換えることもできますが、出てきた結果に対して『さらにこういうことを知りたい』といった追加質問もボタンで選べるようになっているので、自然に深掘りできる仕組みになっています。
実際、私は基本的にボタンを押していくだけで活用しています。裏側で詳しく質問を組み立ててくれているようで、とても助かっていますね。

対話型AIアシスト → 過去の傾向に基づく回答 → 予測される質問候補の出力
対話型アシスト機能:企業が蓄積した実績情報を元に具体的な提案が可能に

導入後の成果:データとAIで意思決定を迅速化、ナレッジを定着

使ってみて感じている成果はどのようなものですか?

吉林 様:

まず、これまでブラックボックス化していた進捗が見えるようになりました。
チケット化によって施策の経過を共有できるので、組織全体で把握できるようになったと思います。

次に、過去施策を検索できるようになったのは大きいです。
登録を始めた昨年7月以降の施策は、『過去に何をやったか』をすぐに振り返れるようになりました。経験の浅いメンバーにとっても参考になり、学びやすくなっています。

また、朝数分でアドエビス・キャンペーン・マネージャーを確認すれば状況が把握できるようになったことで、意思決定がスピーディーになりました。以前はAD EBiSの画面を深掘りしないと分からなかったので、時間をかけずに判断できるのはメリットです。

最後に、AIアシストからの提案はやはり役立っています。施策に行き詰まった時に別の視点からの示唆が得られるのは、改善の方向性を考えるうえで大きいと思います。

導入前 マーケティング定例会 報告/提案/議論 → 施策決定 → 施策実行 → ブラックボックス → 実施した一部が報告 導入後 マーケティング定例会 報告/提案/議論 → (担当者 広告代理店)施策決定 → チケット化 → 施策実行 → 実績確認 → 結果記録 → 改善案抽出 AD EBIS Campaign Manager
導入前後でオペレーションも変化

今後の展望:AIと人が協業する戦略的マーケティング体制へ

今後の展望を教えてください。

吉林 様:

アドエビス・キャンペーン・マネージャーを活用して『この施策を行ったらどれくらい成果が見込めるか』という予測精度を高めていきたいです。最終的には、人とAIが協業する体制を整え、より戦略的なマーケティング活動に注力していきたいと考えています。

MCM
マーケティング組織を
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